サプライチェーン
Supply Chain
当社が直接取引しているサプライヤーの数は 約400社以上
Kokuneは、国内各地に数多くのサプライヤーを有し、 品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Delivery)・安全(Safety)のすべてにおいて高いレベルの調達体制を築いています。
サプライヤーへのインタビュー

Interview01
【株式会社テクノス】
取締役 : 藤井 裕也様
幅広い加工技術でKokuneを支える、
テクノスのものづくりとは。
株式会社テクノス様には、機械加工から完成品までの一貫生産で日頃よりご協力いただいております。小物から最大1,000mm規模の大物まで、単品・量産のいずれにも柔軟にご対応いただき、Kokuneのものづくりを支える重要なパートナー企業です。
今回は、日頃からお世話になっている 取締役・藤井様 にお話を伺いました。
目次
幅広い産業へ部品供給を行う
ワンストップメーカーとしての強み
Q. まずは御社の事業内容や強みについて教えてください。
弊社は創業以来、半導体製造装置・液晶製造装置をはじめ、航空機、船舶、自動車、農機具、産業機械部品など、多種多様な産業へ部品供給を行ってきた総合部品メーカーです。材料調達から機械加工、表面処理までを一貫して対応できる体制を強みとしており、地元・岡山県だけでなく、九州から東北まで全国600社以上のお客様とお取引いただいています。
また、グローバルに技術革新が進む中で、私たちは
・最新設備の導入
・DX推進
・自動化設備の導入
を積極的に進め、スピード・精度・美しさといった製造業の普遍的価値を高め続けています。
現在は総社市に 東阿曽工場・井尻野工場・真壁工場 を構え、さらにグループ会社である錦門丸松工業㈱も同市真壁で操業しています。2025年5月には総社市内に新工場を開設し、半導体・EVモーター関連の生産を強化しました。
さらに、2025年にはベトナム法人(データセンター・営業拠点)を設立予定、2026年には鳥取工場を操業するなど、国内外双方で体制を拡大しています。

0.01mmの世界に挑んだ高精度案件──
共に試行錯誤したプロジェクト
Q. Kokuneとはどのようなきっかけでお取引が始まりましたか?
お取引のきっかけは、Kokune営業ご担当者様からのお電話でした。岡山県産業振興財団が主催する商談会の資料をご覧いただき、ご連絡をいただいたのが最初です。その後、半導体製造装置部品の単品加工のお見積り依頼をいただき、お取引がスタート。東京営業所のご担当者様ともつながり、取引数が増加していきました。
さらに、本社調達部の皆様との連携が進んだことで、クリーン搬送装置部品の分野でもお手伝いできるようになり、お取引がより広がっていきました。
Q. Kokuneとの仕事の中で印象に残っているプロジェクトはありますか?
最も印象に残っているのは、アルミ押し出し材の精密加工品です。
製品長約1,000mmに対し、
・寸法公差 0.01〜0.02
・高い平面度要求
と、非常に高精度な加工が必要となる案件でした。
C型形状で歪みが出やすい素材だったため、固定方法や締め付け具合によって結果が大きく変わる点が課題でした。Kokune様と何度も打ち合わせを重ね、最適なクランプ方法を探りながら立ち上げを進めました。
さらに、設備レイアウトの都合で温度管理が難しい環境だったため、温度による精度影響をテストし、補正値を設定することで精度の安定化を実現しました。外観品質も厳しく、アルミ特有の傷つきやすさへの対策も徹底。とても苦労した案件でしたが、高精度加工への理解が深まり、大きな学びとなったプロジェクトでした。


品質・物流・設備を強化し、
Kokuneの“どんな案件にも応えられる”パートナーへ
Q. 今後、Kokuneとどのような関係を築いていきたいですか?
今後も品質・物流の両面を強化し、Kokune様のお取引拡大に貢献していきたいと考えています。弊社は定期的に設備投資を行い、常に最先端の製造環境で対応できる体制を整えています。ベトナム拠点ではLOT1000単位の案件が好評で、全数検査を標準とした品質体制を構築済みです。また、2026年には鳥取県に大型量産向けの新工場を設立予定です。
・最大加工サイズ 1500×3000
・パレットプール30基搭載マシン
・三次元測定機(1600×3000)
と、大型製品にも対応可能な設備を導入し、品質保証体制もさらに強化します。
今後は、これまでKokune様と取り組んできた製品に加え、より広い領域で対応できるパートナーを目指し、「どのような案件でもテクノスに任せたい」と言っていただける存在になれるよう、協力体制をより一層強めてまいります。



Interview02
【有限会社山尾熔接所】
専務取締役 : 山尾 悠造様
溶接と加工で支える技術力
精度が求められる溶接で産業を支える
山尾熔接所様には、主に半導体製造装置向けの溶接フレーム をはじめ、
その周辺で使用される機械加工部品の製作においてご協力いただいています。
高い精度が求められる領域で長年の技術力を発揮いただき、Kokuneのものづくりを支える大切なパートナー企業です。
今回は、日頃より大変お世話になっている 専務取締役・山尾様 にお話を伺いました。
70年続く溶接・加工技術で多様な産業を支える
Q. まずは御社の事業内容や強みについて教えてください。
弊社は創業70余年、兵庫県姫路市を拠点に、溶接・機械加工・組立を行う製造会社です。機械装置メーカー様向けの高い精度が求められる溶接を得意としており、空調機器、油空圧機器、ポンプ、鉄道車両、船舶、建材など、幅広い業界のお客様からご依頼をいただいています。長年培った技術と柔軟な生産体制で、多様なニーズにお応えできる点が弊社の強みです。

現地同行で深まった理解と、
一体感を持って挑んだプロジェクト
Q. Kokuneとはどのようなきっかけでお取引が始まりましたか?
半導体製造装置メーカー様への納品実績を評価いただき、そのご担当者様から Kokune様へ弊社をご紹介いただいたことが、お取引の始まりです。そこから具体的なお引き合いをいただき、現在の関係へと発展していきました。
Q. Kokuneとの仕事の中で印象に残っているプロジェクトはありますか?
特に印象に残っているのは、Kokune様の営業担当者とともに関東のメーカー様を訪問したプロジェクトです。 半導体製造装置の溶接フレームについて、高精度が求められる品質要求やコスト改善の提案など、文章では伝わりにくい部分を直接対話し、実物を見ながら確認できたことは非常に有意義でした。
用途・背景を理解することで、ものづくり側としてより適切な判断ができ、結果としてスムーズな立ち上げにつながりました。
サプライヤーの意見も尊重していただけるKokune様のスタンスは、私たちにとっても大きな励みであり、一体感を持って取り組めたプロジェクトでした。

共に成長し、より強いサプライチェーンへ
Q. 今後、Kokuneとどのような関係を築いていきたいですか?
Kokune様は積極的な設備投資や新たな戦略により、社内だけでなくサプライチェーン全体でも風通しの良い関係づくりを進められています。その姿勢に強い共感を持っており、今後さらにご発展されていくことを確信しています。
私たちも、その成長にお応えできるよう技術力・品質・体制の強化を続けながら、共に発展していけるパートナーでありたいと考えています。

Interview03
【田島鐵工株式会社】
代表取締役社長 : 重光 高広様
大型加工のプロフェッショナルと歩む、
共創のものづくり
田島鐵工様とは、半導体製造装置をはじめ、工作機械、食品関連装置、各種産業機械の部品加工など、
幅広い分野でパートナーとしてご協力いただいています。大型部品から高精度が求められる加工まで、
多岐にわたる領域でKokuneのものづくりを支えてくださっている心強いサプライヤー企業です。
今回は、日頃より大変お世話になっている 代表取締役社長・重光様 にお話を伺いました。
大型から量産まで対応する総合加工体制が強み
Q. まずは御社の事業内容や強みについて教えてください。
田島鐵工株式会社の強みは、大型部品から量産部品まで幅広く対応できる 総合的な加工体制にあります。門型五面加工機を複数保有しており、最大門幅3,050mm、ストローク長さ7,400mmの設備により、大型フレームや長尺ワークを高精度で加工できます。
さらに2026年には、門幅3,500mm・テーブル長8,000mmの最新五面加工機を導入予定で、より大型で複雑なワークにも対応できる体制が整います。これらの設備を活かし、金型本体など精度を求められる大物加工から、製缶フレームの仕上げ、改造部品の短納期対応、さらには量産加工まで、さまざまな加工ニーズに柔軟に対応しています。単品・多品種・量産まで対応できる領域の広さこそが、田島鐵工の最大の強みです。

半導体急成長期を共に乗り越えた、大型プロジェクト
Q. Kokuneとはどのようなきっかけでお取引が始まりましたか?
私が入社する以前からつながりがあった可能性もありますが、記憶にあるのは約30年前。当時Kokune様に在籍されていた営業担当者から、重工メーカー向け射出成形機の大型部品や、工作機械メーカーの部品加工をご依頼いただいたのがきっかけでした。
その当時のKokune様は今ほど大きな会社ではなく、先代社長がリフトを運転しながら現場を回る、町工場のような温かい雰囲気がありました。そこから積み重ねてきた信頼関係が、現在の強いパートナーシップへとつながっているのだと感じています。
Q. Kokuneとの仕事の中で印象に残っているプロジェクトはありますか?
特に印象に残っているのは、約10年前に始まった半導体テスト装置向け部品加工のプロジェクトです。依頼数が右肩上がりに増え、当社の生産能力では追いつかず、5年間で大型機械を3台増設するほどの案件となりました。会社として大きな決断を伴う挑戦でした。
さらに2020年頃からは半導体製造装置向け部品の増産要望が続き、Kokune様から年間契約をいただくことで、長期的な生産量を見通せる体制を構築できました。長期にわたる大型案件での協働は当社にとって初めてで、設備投資・人員配置・案件調整など多くの苦労がありましたが、大きな成長につながる経験となりました。同時に、Kokune様との信頼関係がより強固になったと実感しています。


共通する“挑戦”の姿勢で未来をともに拓く
Q. 今後、Kokuneとどのような関係を築いていきたいですか?
当社はKokune様の企業理念、とくに社長メッセージにある 「本気の挑戦」 に強く共感しています。 事業領域の拡大、新工場の計画、設備投資、人材育成など、力強い成長を続ける姿勢に刺激を受けています。
私たちもその成長に応えるため、さらなる設備投資と加工体制の強化を進め、より高度なニーズにも対応できる企業を目指しています。当社には熟練の職人が多く在籍し、その技術を若手へ継承しながら、Kokune様からの高度な案件に挑戦することで、企業としても大きく成長しています。「その仕事なら田島に任せられる」そう言っていただける存在であり続けるために、技術と挑戦心を磨き、これからもKokune様とともに未来へ歩んでいきたいと考えています。

