新しいKokuneが目指すのは、
「必要とされ続ける企業」
2026年、株式会社古久根とコクネ製作は一つになり、「株式会社Kokune」として新たな一歩を踏み出します。それは単なる社名変更や組織再編ではありません。原材料費やエネルギーコストの高騰、人件費の上昇など、ものづくりを取り巻く環境が大きく変化する今だからこそ、未来に向けて本気で挑戦するための決断でした。
私たちが目指しているのは、お客様に、サプライヤー企業様に、地域に、そして社員に、「これからもKokuneが必要だ」と思っていただける企業であり続けることです。
「Kokuneでいい」ではなく、「Kokuneがいい」と、迷わず選ばれる存在へ。そのために、私たちは立ち止まりません。無駄な間接コストを徹底的に見直し、意思決定のスピードを上げ、人へ、設備へ、そして何より挑戦そのものへ投資できる企業体質へと進化していきます。
創業は1950年。鋳物から始まった私たちのものづくりには、長い時間の中で積み重ねてきた誇りと覚悟があります。その原点を決して忘れることなく、10年先、50年先、100年先の社会からも必要とされる企業であり続けるために――。私たちは今、新しいKokuneとして次のステージへ進みます。この挑戦は、まだ始まったばかりです。
鋳物を起点に、+αの価値を
生み出す一貫生産のものづくり
Kokuneのものづくりの核にあるのは、鋳物を起点に、機械加工・調達・検査・組立までを行う一貫生産体制にあります。 私たちは部品単体で勝負する会社ではありません。 ユニットとして受け切ることで、Q(コスト)・C(品質)・D(納期)すべてに踏み込める余地を広げ、お客様の負担そのものを減らす――そこに本当の価値があると考えています。
しかし、私たちが目指しているのは、単なる“一貫生産”ではありません。Kokuneが本気で磨いていきたいのは、「他社にはない+αの提案力」です。「加工して終わり」ではなく、 設計・開発の段階からお客様の中に入り込み、 ゼロイチの立ち上げから、ともに悩み、ともに考え、ともに形にしていく。 削り出しを鋳物化するという選択肢も含め、お客様の設計思想や狙いの“その先”まで理解した上で、最適解を提示できる存在でありたい。 私たちは、ただの外注先ではなく、ものづくりのパートナーであり続けたいのです。
そしてKokuneのもう一つの強みは、人です。 平均年齢の若さが生むスピードと勢いに、 長年現場を支えてきたシニア層の知見と確実性を掛け合わせる。 その化学反応によって、若手の力は何倍にもなり、 「やりきる力」「スピード」「提案力」は、確かな競争力へと進化します。
顧客・サプライヤー・地域に、
“必要とされる価値”を届け続ける
Kokuneが目指すのは、すべてのステークホルダーから「必要とされ続ける企業」であり続けることです。
お客様に対しては、品質・コスト・納期(QCD)を徹底的に磨き上げ、 迅速な対応と他社にはない「+αの提案」で応えていきます。「Kokuneでいい」ではなく、「Kokuneに出したい」と真っ先に選ばれる存在になることが、私たちの目標です。
サプライヤー企業の皆さまは、発注先ではなく同じ目標に向かう仲間。フラットで誠実な関係を大切にし、案件は「お願いする」のではなく、チームとして共に攻略する。「Team Kokune」として、共に成長できる関係を築いていきます。
そして、西尾・三河の地に根ざす企業として、雇用を守り、地域に還元し、「Kokuneがあってよかった」と感じていただける存在でありたい。この地域から、鋳造を核としたものづくりで、全国へと価値を広げていきます。
「with a smile」に込めた、Kokuneの覚悟
「with a smile」は、私が一方的に決めた言葉ではありません。社員一人ひとりが本音で話し合う中で、自然と生まれ、迷いなく決まった―― Kokuneにとって、最も大切なMissionです。
この言葉は、Mission・Vision・Valueの中で、最も早く、そして最も自然に決まりました。だからこそ私は、「新しくつくった理念」ではなく、もともとKokuneの中に息づいていた価値観を、言葉にしたものだと感じています。
社員、その家族。お客様、サプライヤー企業の皆さま。そして、この地域社会。Kokuneに関わるすべての人が、少しでも笑顔になれる会社でありたい。その想いが、この「with a smile」に込められています。
経営判断に迷ったとき、私たちは必ずMission・Vision・Valueに立ち返ります。「誰かを犠牲にしていないか」「最後に、笑顔が残る選択か」with a smileは、私たちのすべての判断を導く、揺るがない軸です。
そして、Kokuneが何より大切にしているのが、挑戦し続ける姿勢です。挑戦には、必ず報われない時間があります。思うようにいかない時期も、何度も壁にぶつかる瞬間もある。それでも、私たちは立ち止まらない。成功するまで、やり抜く。変化を恐れず、逃げずに向き合い、本気の挑戦を続けていきます。その先にこそ、10年後、50年後、100年後も必要とされ続けるKokuneの未来がある。私は、そう信じています。どうぞ、Kokuneの「本気の挑戦」にご期待ください。